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守屋 孝; 茂木 照十三; 松岡 弘充; 保泉 澄
JAERI-M 8071, 17 Pages, 1979/01
多種の塩化ビフェニル異性体によって構成されているカネクロール(KC)は、塩素含有率の差によりいくつかのタイプに分類されている。本報では四タイプのカネクロール、すなわちKC-300、KC-400、KC-500、およびKC-600C標識体の合成法を述べる。カネクロールはビフェニルを触媒(FeCl)の存在下で直接塩素化して得られる。そこでまず目標とするタイプのカネクロール標準品の組成をガスクロマトグラフィーと質量分析法により十分調らべ、よく一致する組成をもつ生成物が得られる合成条件を求めた。主成分については構造既知の塩化ビフェニル単一化合物を用いてGC保持時間を比較することにより化学構造の同定を試みた。以上の実験結果を基にC標識カネクロールを合成した。製品の放射化学的純度はラジオガスクロマトグラフイーにより調らべ十分利用し得るものであることを確認した。